アクティシステムおよびアクティグループは、社会満足の理念のもと、各拠点地域のみなさんから信頼されることが大切であると考えます。
わたしたちは、ITソリューションを通して社会課題の解決に貢献します。
アクティシステムとインドにおけるCSR活動
アクティシステムとインドの関わりは、世界的に2000年問題でのIT技術者不足予想、国内技術者のハードワーク問題が盛んに取りざたされていた頃でした。
当時のインドは、社会インフラも不十分で道路はボロボロ、三輪タクシー(オートリキシャ)が道を埋め尽くし、その中を自動車が走っていました。
雨がふれば停電になり、コピーを取りにゼロックスに、日本への電話は長距離電話屋さんに歩いて行ったものです。もちろん、スラムも多く、貧しい人たちが仕事も無い中で日々の生活を過ごされていたのを今でも記憶しています。
お陰様で、このインドプロジェクトが日本やインド、その他海外の取引先様からも評価されるようになりました。その成長の過程で、いくつかの幸運や人にも恵まれインドとともにアクティシステムは成長を続けることができました。
アクティシステムは、インドに愛されていると思っており、我々も、インドを愛しています。
そのような経緯から、私たちはインドという国およびそこに暮らす人々のため、何かできることがあるのではないかと模索を始め、15年以上前にインドのアーナンダ病院の支援をきっかけにCSR活動をスタートさせ、現在まで途切れることなく活動を継続しております。今後も、アクティシステムとして、地に足の着いた支援を行っていきたいと思っています。
CSR活動の原点、アーナンダ病院について
会社設立当初からご縁があるインドになにか貢献・恩返しができないかと模索していたところ、愛知県豊橋市インド福祉村協会様(http://iwvs.jp/)との出会いがありました。
この出会いがインド福祉村病院(現地名:アーナンダ病院)を知るきっかけとなりました。アーナンダ病院は、ブッダ入滅の地として知られるインド北部「クシナガラ」に近い農村の中に位置しており1998年から診察を開始されています。
近くに病院が無い農村地域の住民の方々にとって、アーナンダ病院の存在は大きく、日に100名近く診察に訪れております。また近年では診察だけではなく、生活習慣病予防の教育にも力を入れていらっしゃいます。
クシナガラとアクティシステムは、直接的なご縁がある土地ではないものの、地域住民の健康の為に日々邁進されている病院に感銘を受け、15年以上継続して寄付をおこなっております。
寄付は病院の運営資金にあてられ、間接的ではあるものの地域住民の方々の健康に貢献をさせて頂いております。
数年前より、アクティシステムでは新入社員に海外研修をおこなっており、その際にはアーナンダ病院の見学もさせて頂いております。日本とは異なる環境の中に身を置くことや、真摯に一人一人の患者と向き合う現地医師の姿は、新入社員にとって、他では得難い貴重な経験ともなっております。
出典:インド福祉村病院について – 認定特定非営利活動法人 インド福祉村協会
http://iwvs.jp/hospital/index.html
CSR活動の拡大
アクティシステムがアーナンダ病院への支援を始めた2011年当時、インドには公式なCSRポリシーや法律はありませんでした。一方、アクティシステムはインド国内に拠点を増やし、現地での採用活動を行っていると、小さな村では子供たちが大人に混じって学業よりも働き手として親を助けるのが当たり前の現実に直面しました。単純な理由は貧困によるもので、栄養失調による健康問題も顕著でした。
私たちはまず貧しい家族を支援する必要があると感じ、微力ながら教育と医療面でのサポートに注力することにしました。
一方、2013年にはインド国内で新しい会社法が制定され、一定基準以上の利益を生んでいる企業に対し、CSR活動に対する支出義務も課せられるようになりました。そこでインド国内で実績のあるNGO団体と共同で『Eラーニングプロジェクト』『アクティシステムファウンデーションの設立』を行い、CSR活動の拡大と充実を図っています。
Eラーニングシステムについて
私たちは採用活動の傍ら、定期的に小さな村を訪れ、学校の先生方とお会いし、お話をお伺いました。やはり、先生方もより大きな町や都市での就職を望み、小さな村での教室数や教師の不足を招いていることが判ってきました。
そこで、これら小さな村の公立学校にインターネット環境と教育のためのハードウェア、ソフトウェアの設置を始め、Eラーニング環境を整えることにしました。
教育内容はインド政府公認のシラバス(講義要綱)を網羅し、先生方の負担を減らしつつ、一度に多くの子供たちが効率よく教育を受けられるようになりました。
アクティシステムファウンデーションの設立
アクティシステムでは、独自のCSR活動をもっと積極的かつ専門的に拡大させるために、新たな財団である、アクティシステムファウンデーションを2022年に登録し、様々なCSR活動を自主的に行うことができるようになりました。
これからもインドの皆さんと共に、アクティシステムは歩んでいきたいと思っています。